クレジットカードを使った乗車システムは世界の580を超える都市で導入されており、日本では米ビザと三井住友カードが普及の旗振り役となっている。20年から各地で実証実験が続けられているが、ほとんどは地方の鉄道会社やバス会社で、特に空港連絡バスや観光地の路線が多かった。 理由は2つある。 1つは交通系ICカードよりも投資コストが少なくて済むチケットレスサービスとして期待されているからだ。交通系ICカードはフェリカという日本の独自規格で、運賃計算などのシステムも自前で持つ必要がある。一方、クレジットカードのタッチ乗車は世界共通なので読み取り機は安く、決済システムも新たに用意する必要がない。投資余力に乏しく、キャッシュレス化が進まない中小の交通事業者の目には魅力的に映る。(参考記事:JR九州も実験開始 地方交通で「Visaタッチ決済」が広がるワケ もう1つはインバウンド(訪日観光客)対応だ。海外発行
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