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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (39)

  • ファシズム学ぼう! ムッソリーニ『ファシズム:ドクトリンと制度』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    The Doctrine of Fascism 作者: Benito Mussolini出版社/メーカー: Howard Fertig発売日: 2006/09/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 前にムッソリーニの伝記を書評したとき、いくつかムッソリーニ関係のを読んだんだけど、見てみるとムッソリーニ自身のファシズム論って翻訳がないみたいなのね(昭和19年に出た翻訳が国会図書館にはある。「国立国会図書館デジタルコレクション - ファッシズモ教義」[関裕美P]∵ごま∴氏にご教示いただいた。ありがとうございます!)。ヒトラー『我が闘争』の訳さえあるのに。みんないろんな人を気安くファシスト呼ばわりするけど、実はみんな当のファシズムってどういう主張だったのか知らないで、聞きかじりでモノ言ってるだけじゃん。情けない連中だね。 というわけで知ったかな情けない乞どもに恵むシリー

    ファシズム学ぼう! ムッソリーニ『ファシズム:ドクトリンと制度』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2015/08/19
  • ピケティにからんで日本の格差について - 山形浩生 の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る ピケティがらみの話で、そろそろデータを見た人が反論を始めている。そして、日の状況はちがう、日はまれに見る平等社会、日は格差が開いていないどころかかえって狭まっている、よってピケティなんかダメ、という議論をしている。 さて、ピケティを盲信して格差、格差、この世の終わりだ資主義の宿痾だ革命だマルクス様の復活だついでにアベノミクス許さんとさわぐのはたいへん愚かで恥ずかしいことなので、やめていただきたいところ。金持ち儲かるんだろ、知ってたぜ、常識だフン、どうせオレたち貧乏人はいくら頑張ってもダメなのよ、ついでにアベノミクス許さん、とかいった間抜けな発言は、ツイッターくらいにとどめておいてほしい。 その意味

    ピケティにからんで日本の格差について - 山形浩生 の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2015/02/16
  • 橘木『21世紀の資本主義を読み解く』:便乗本の中では視野が広いが、第4章は誠実さを疑う - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資主義を読み解く 作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2015/01/24メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る これまで紹介した竹信や池田のとはちがい、単純なピケティあんちょこではない。だから、『21世紀の資』と抱き合わせ販売されていない書店も多い。でも現時点では、ピケティのをもっと広い視野の中におさめて解説したという意味では(その意味に限っては)、最も有益なじゃないかと思う。 絶賛ではない。特に帯に「ゼロ成長を肯定することこそ日経済を潤す唯一の方法だ!」と書いてあるので、ぼくはかなりの間、手に取る価値もない駄だと思っていたし、また実際に手に取ってみても、これを論じた部分 (pp.145-160、さらには第4章すべて) というのは、くだらない有害な部分だと思う。これがあるので、手放しで奨めたくはない。 でも、それ以外の部分は結構

    橘木『21世紀の資本主義を読み解く』:便乗本の中では視野が広いが、第4章は誠実さを疑う - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2015/02/12
  • ダイヤモンドのピケティ特集:周辺の反応に力点。いちばんの見所は奥谷禮子の支離滅裂な極悪ぶり。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    週刊ダイヤモンド 2015年 2/14号 「雑誌] 出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2015/02/09メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る 週刊ダイヤモンドもピケティ特集。そろそろ、ピケティそのものの解説はみんな傷気味だろうから、その周辺の話題に話を広げている。 1番の目玉は、ピケティX池上彰対談でしょうね。夢の対談というけど、もっといい夢みたいなあ。例のピケティ東大講演の後でやったみたいだ。それで池上彰がいたのか。あのまま別室で対談したのかな。 内容はいつもながら。正直いって、ピケティの各種インタビューはどれを読んでも、あらゆる人がまったく同じ質問をしていて、答えもまったく同じ。つまらないことおびただしい。多少つっこんでおもしろい話をしているのが、ピケティと吉川洋の対談だけ。あまりにひどいんじゃないの、と思う。 でも今回のやつでは、文学っぽい関心の話が

    ダイヤモンドのピケティ特集:周辺の反応に力点。いちばんの見所は奥谷禮子の支離滅裂な極悪ぶり。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2015/02/11
  • 高田『情報汚染の時代』:オマエモナー - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    情報汚染の時代<情報汚染の時代> (角川EPUB選書) 作者: 高田明典出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー発売日: 2014/06/10メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 題名見て、「ああどうせあんなかな」と思ったでしょ。その通りの。 ネットを通じてみんな歪んだ情報を受け取り、見たいものだけ見るようになり、情報環境が豊かになるにつれてかえって情報は汚染され云々。だから情報源は精査して、その経路や意図を考え、そして自分の出す情報はなるべく汚染を減らし云々。 が生まれ、マスメディアが生まれ、テレビが生まれ、ネットが生まれ、そのたびに言われてきたことの再生産でしかない。それをもったいぶって、250ページのにして出してる。 さて、かつて大学の実験での心得として言われたことがある。実験ではもちろん重金属の混じったものもたくさん使うので

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    showgotch 2014/06/25
  • 喫煙レモンの理論:社会的規制強化の暴走について - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    (写真はSUGINOTEより拝借) 朝日新聞にこんな記事が出ている。喫煙者が行き場がなくて公園にたまり、公園がどうしようもなくなっているというような話。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11193516.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11193516 これはもちろん、よく見かける光景ではある。四谷のあそことか。神田から神保町に向かうあそこの公園とか。あの公園の桜が枯れたのはそのせいもあると思う。ときには公園がその後閉鎖され、どうもホームレスと喫煙者がその原因じゃないかと思えることさえある。地元の人がなにやら文句を言って、行政としては公園やめちゃうほうが手っ取り早いというわけだ。 で、もちろんこういう記事を見て、禁煙ファシズムだとかお門違いのことを騒ぐ連中はいくらもいる。が、ある意味で、ここにはある種の規

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    showgotch 2014/06/25
  • フェイスブックは人を不幸にする! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2011/01/13メディア: ペーパーバック購入: 33人 クリック: 2,842回この商品を含むブログ (240件) を見る Get A Life!! Facebook is Bad for You (2013/8/17号 p.68) フェイスブック参加の誘惑に抵抗し続けてきた人々は、最新の研究成果を読んだら勝ち誇ることだろう。ちょうど「Public Librarry of Science (科学の公共図書館)」誌に発表された、ミシガン大イーサン・クロス&ベルギーのルーヴァン大フィリッペ・フェルデュンが実施した研究によれば、人はフェイスブックを使えば使うほど、人生に対する満足度が下がるとのこと

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    showgotch 2013/08/20
  • アセモグル&ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』:アセモグルきたー! 世間的な認識は妥当なものか、実物読みましょう。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源 作者: ダロンアセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,稲葉振一郎(解説),鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/06/21メディア: 単行この商品を含むブログ (30件) を見る アセモグルきたー! です。ぼくもちょっと協力したもんで、うちにはすでに届きました。 このは、一般には「経済発展には制度が重要なんだけどぉ、制度ってなかなか変わんないしぃ、数少ない成功例は血みどろだったりして全体で見るとホントによかったかわかんない、みたいなフランス革命とかだしぃ、まあ基的にはお先真っ暗でゼツボーで、経済発展なんかするほうが奇跡っつーことでオマイラ努力するだけ無駄かもねハッハッハ」というようなだと思われている。 その例として、たとえば拙訳のバナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』は書について最後の章でかなり批判的に延べ、そん

    アセモグル&ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』:アセモグルきたー! 世間的な認識は妥当なものか、実物読みましょう。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2013/06/23
  • ぶにょぶにょそん他『機械との競争』:他の説明との比較がまったくないのが不満。ブックデザインお見事。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    機械との競争 作者: エリック・ブリニョルフソン,アンドリュー・マカフィー,村井章子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2013/02/07メディア: 単行購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (41件) を見る まずこのを採り上げるなら、一応お約束なのでこれを…… 原題は一応意識してるみたいなので、言及してあげるのが筋ってもんでしょー。 で、の内容はつまらない。機械が発達しているので、単純作業はどんどん置き換えられ、それを使える高技能でスーパースターな超高給取りと、もはやクソの役にも立たない機械以下の仕事に甘んじるしかない低技能職との二極分化が起きつつあるそうな。いま失業者がたくさんいるのはそのせいなんだって。景気が回復しても失業が減らないのも、所得格差が広がっているのも、そのせいなんだって。 そういう議論があり得ることは認めよう。機械は確かに頭がよくなっている

    ぶにょぶにょそん他『機械との競争』:他の説明との比較がまったくないのが不満。ブックデザインお見事。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2013/06/14
  • 佐倉『「便利」は人を不幸にする』:くだらないラッダイト抑圧反文明論。ドラエモンすら読み損ねている。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    「便利」は人を不幸にする (新潮選書) 作者: 佐倉統出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/05/24メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る 題名を見た瞬間にどんなかわかると思う。便利すぎるのはよくないんだって。生活に不便を取り戻さなくてはならないんだって。消費社会というのは無理矢理、便利を生み出し続けなくてはならず、それがよくないんだって。 ここにある発想は、人々は便利なんか求めていないんだけれど、産業社会とか資家とか電通とか悪いやつらが、無理矢理便利さを人々に押しつけていて不幸になっているという図式。人々はバカで、自分にとって何が幸せかわかっていなくて、したがっておえらい学者様(佐倉みたいな)が適正な不便さを決めてそれを人々に強制しなければ、社会の価値観なるものを無理矢理ひっくり返してやらなければ、というわけ*1。 でも実際は、便利なものを求めるのは一般の

    佐倉『「便利」は人を不幸にする』:くだらないラッダイト抑圧反文明論。ドラエモンすら読み損ねている。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2013/05/24
  • カヴァン『アサイラム・ピース』:感傷的ながらドライさをもたらす、囚人と看守の共犯関係とその諦念。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    アサイラム・ピース 作者: アンナ・カヴァン,山田和子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2013/01/22メディア: 単行購入: 3人 クリック: 410回この商品を含むブログ (30件) を見る アンナ・カヴァンの作品は、しばしばカフカ的だと評される。抽象的で正体不明な人々。何を裁いているかもわからない裁判。何かはわからないが強大な権力を持ち、自分を抑圧する組織。何のために収容されているのかもわからない収容施設。その中で主人公「私」はなすすべもなく翻弄され…… その不安、悲しみ、絶望をカヴァンは描く。だが、一方でカヴァンの作品は奇妙な感傷に満ちている。不当な抑圧に怒り悲しむ自分は、単に無力なだけではない。憎み、軽蔑しているはずの抑圧者に、自分は依存している。それどころか、むしろ積極的に協力して自主的にかれらにとらわれているのが自分自身なのだ。主人公は、実は自分でもそれを知ってい

    カヴァン『アサイラム・ピース』:感傷的ながらドライさをもたらす、囚人と看守の共犯関係とその諦念。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2013/03/23
  • マラテール『生命起源論の科学哲学』:すばらしい。創発批判本! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    生命起源論の科学哲学―― 創発か、還元的説明か 作者: クリストフ・マラテール,佐藤直樹出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/01/19メディア: 単行購入: 7人 クリック: 1,476回この商品を含むブログ (7件) を見る 生命の起源をめぐる各種議論についての。ここしばらく、科学哲学というのは基的にアホダラ経であって読む価値がない、という思いをだんだん強くしていたんだけれど、こので多少は見直した。 生命ってどうやってできたの、というのは基的に生物学の根底にある大きな謎の一つ。で、書はまず、生命って何、という議論を紹介し、その中で最近出てきた創発的説明について分析を加える。で、最終的には、創発的な説明って実は説明になってないんじゃないか、という指摘をして、いずれ還元的な説明が行われるだろう、と述べる。 おっしゃる通りだと思う。創発的現象、といっただけでなんか説明

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    showgotch 2013/03/12
  • 数年前のできごとなど。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    数年前に、確かあれは何かアート系の宴会だったと思うんだが、顔を出したことがある。ぼくはあまり有名ではないし、あまり知った顔もいなかったんだけれど、まあ何人かとちょろちょろ立ち話をするうちに、ぼくより少し若そうな――そうだな、五つくらい若かったのかな――人物とちょっと話をはじめて、しばらくとりとめもない会話をしたあとで、当然ながら名刺交換とは相成った。相手は、どっかの大学の英米文学の講師かなんかで、だったらぼくのことも聞いたことくらいはあるだろう、とこちらの名刺を出したところ…… 相手は突然顔色を変えた。 「え! 山形浩生さん、なんですか? あなたが??」 ぼくは一般にかなり怖い人だと思われているらしいので、ときどき外見が普通のおっさんなので驚かれることはある。でもその顔色の変え方と口調は、そういう純粋な驚きではなく、むしろ顔面蒼白のヤバイ感じの驚きだった。 そして彼はいきなり 「それはまず

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    showgotch 2013/03/05
  • 三浦『シビリアンの戦争』:シビリアンコントロールは本当に有効か? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    シビリアンの戦争――デモクラシーが攻撃的になるとき 作者: 三浦瑠麗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/10/19メディア: 単行購入: 13人 クリック: 615回この商品を含むブログ (14件) を見る 書は、ぼくたちの多くが慣れ親しんでいる軍や戦争に関する基的な考え方に大きな疑問をつきつけるだ。従来の発想では、軍人は戦争大好きだとされる。だから平和を愛する文民が彼らの活動を常に監視し、抑えなくてはならない。これが文民統制(シビリアンコントロール)の発想だ。 でも近年の多くの戦争の実態はちがう、と著者は指摘する。軍人たちは、戦闘で真っ先に死傷するのは自分たちだ。だから勝算のない無意味な戦争にはきわめて慎重だ。むしろ文民たちのほうが、独裁政権打倒とか対テロとか、その時の勝手な思い込みと勢いで、軍人たちを(民主主義のおかげで!)戦争に引きずり込んでいる、と。すると、文民

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    showgotch 2012/12/20
  • 『社会を変えるには』評への批判を受けて - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    社会を変えるには (講談社現代新書) 作者:小熊 英二発売日: 2012/08/17メディア: 新書 Executive Summary kamayanによる山形の小熊『社会を変えるには』批判への論難は、その想定読者に関する主張も妥当性を欠き、また処方箋を読み取れていないとの批判も不当で、知ってることしか書いてないから批判したはずという勘ぐりも当たっていない。そしてそれ以上に、山形バーカと書くよりも、のよさをストレートに自分なりに訴えたほうがあらゆる関係者にとってよい結果をもたらすんじゃないか? はじめに ぼくがしばらく前に小熊『社会を変えるには』というについてかなり厳しいことを書いた。このは、反原発デモとかに行こうか迷ったりしている人々を鼓舞するで、ためらわずに発言し行動することで社会は変わるんだとさとす。でも、その全段として非常に怪しげな社会分析やまったく笑止な科学観、おそらく

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    showgotch 2012/11/09
  • 有象無象『ウォール街を占拠せよ』:少し時間がたった客観性皆無の、自画自賛「活動家」アジばかり。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    【楽フェスで使える・最大500円クーポン配布中!】ウォール街を占拠せよ はじまりの物語/ライターズ・フォー・ザ・99%/芦原省一【後払いOK】【2500円以上送料無料】 ジャンル: ・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > ノンフィクション > ノンフィクション(日)ショップ: オンライン書店boox価格: 2,376円楽天で詳細を見る なぜかうまくアマゾンの商品表示が出ないけど、ウォール街占拠。しかも今頃出てきたということで、少し時間がたった段階での客観的なものの見方や反省、今後の展望とかについてある程度は包括的な視点が出ているのかと期待していた。 何もなし。 ぼくは『99%の反乱?ウォール街占拠運動のとらえ方?』というきわめて似たを訳しているので、どうしても比較してしまう。そして、それ故のバイアスもあると思うので、なるべく書についてはいい見方をしようと努力はしたんだが

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    showgotch 2012/11/09
  • いま訳してる本ときたら…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    超分厚いアカの専制君主シリーズの最新作を訳し終えて、その次に訳しているはとっても薄くてありがたい。ありがたいんだが…… 行動心理学の教祖様みたいな人の古いなんだが、面倒くさくてたまらん。行動心理学なので、この人は基的に心とか内面とか感情とかいうものを認めない(当人は行動心理学という呼び方すらしない。行動科学だ)。だって、そんなもの見えないでしょ。他人が観察できないでしょ。そんなの科学で扱うべきものじゃないよ、と言って。見えるのは行動だけであり、行動が刺激によってどう強化されるか、というのを科学は考えなくては、と。 それは主張としてはたいへんよくわかる。が…… その人は極端で、それを表現でも徹底しようとする。可笑しい、というのはダメ。だってその人が可笑しく思ってるかどうかは、外からは観察できないから。外から観察できるのは、その人が笑ったという行動だけ。可笑しいというのは、笑うという行動

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    showgotch 2012/10/09
  • セミョーノヴァ『ロシアの宇宙精神』:変態だー!! 「屍者の帝国」ディープな読者必読! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ロシアの宇宙精神 作者: スヴェトラーナセミョーノヴァ,ガーチェヴァ,西中村浩出版社/メーカー: せりか書房発売日: 1997/01メディア: 単行購入: 6人 クリック: 334回この商品を含むブログ (3件) を見る 「屍者の帝国」で、カラマーゾフ兄弟のところにいったワトソンが、カラマーゾフの師匠筋のフョードロフの話をきかされて、なぜゾンビ軍団を作らねばならないかという説明で全死者の復活がどうしたこうした、という話をされる部分がある。 ぼくは教養人なのであのに出てくるネタはだいたいわかるのだが、このフョードロフねたは知らなかったので、ちょっと悔しかったのと、あと別方向で見ていた「ロシア宇宙開発史」にちょっと出てきたソロヴィヨフがこのフョードロフの弟子筋だという話を知ったのと、ついでにいま作業がほぼ終わりかかっているロシア革命関連の話で出てくるボグダーノフが、なんかこの系譜に連なると

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    showgotch 2012/09/24
  • pha『ニートの歩き方』:エリートによるエリートのための本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法 作者: pha出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2012/08/03メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 1,642回この商品を含むブログ (99件) を見る 仕事も家庭もつまらない、ネットでだらだらして、人にたかって生きていこう、という。マンゴー『就職せずに生きる』とかだと、就職しなくてもなんか社会と自分にとって有益なことをやって生きていける、という内容だったけれど、これはそういうのもなく、とにかくニートとして生きていけばいいじゃん、という。 それですむならいいんじゃないの? ぼくはそういう恵まれた環境にはいなかったので、こういう安楽でぜいたくな暮らしはできないけど。こういうエリート層が可能なくらいには日は豊かだということがよくわかる。これを読んで救われる人も、いるのかもしれない

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    showgotch 2012/08/09
  • 岩田健太郎『主体性は教えられるか』:主張はわかるが無内容。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    主体性は教えられるか (筑摩選書) 作者:岩田 健太郎発売日: 2012/03/01メディア: 単行 題名見て、おもしろそうだと思ったんだが、大はずれ。 著者はお医者さんで、最近の連中は主体性がない、と嘆いている。自分で治療法を決められず、先例にならうしか能がない、と、んでもって、なぜそんな嘆かわしいことになったかというと、効率第一主義が悪いんだって。主体性を持っていろいろ考え始めると、時間がかかって効率が悪くなるから。 で、ひいては、効率をはかるための評価がよくない、と言い出すんだが、この言い分がげんなり。 評価を否定するものではない。が、評価はあんなこともありこんな悪いこともありこんな弊害もありコストもかかり結果もはっきりせず完璧ではなくなじまない面もあり……でももちろん評価を否定するものではない。ただ評価にはこんな欠点もありあんなエピソードもありこんなこともあってうまくいかず、いや

    岩田健太郎『主体性は教えられるか』:主張はわかるが無内容。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    showgotch 2012/04/08