レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 偏差と復元力の話をもう少しだけ。 たとえば川底に小石が一つ転がっていたとして。小石の形と、川の流れとがうまい具合に調和すると、 その石を中心にして、川面には渦が作られる。 渦はある程度の恒常性を持っていて、流れの具合が少々変わったぐらいでは消えることなく、 渦はずっとそこにありつづける。 川の水は常に入れ替わるけれど、川面にはいつも渦があって、その中身は常に変わっても、 そのありようはいつも同じ。 渦には2つの構成要素がある。 川の水のように、動的平衡状態としての「ありかた」を形作るもの 川底の小石のように、平衡状態を保つ「きっかけ」になっているもの 気候の激変がなければ、川面の渦は何百年経ってもそこにある。川底の小石は、 それでもごくわずか