防衛省は2013年度予算の概算要求で、野田内閣当時の昨年に要求した4兆5800億円より、1千億円超を上積みする方針を決めた。12年度当初予算を400億円超上回るが、安倍内閣は防衛予算を11年ぶりに増やす方針のため、おおむね認められる見通しだ。 要求の上積み分は、陸上自衛隊を中心とした人員増と、陸、海、空各自衛隊の装備に関する中期防衛力整備計画(中期防、11〜15年度)の前倒しからなる。中国の軍拡や海洋進出を念頭に、態勢を強化する。 安倍内閣は、民主党政権で10年末に策定された防衛計画の大綱を見直す方針。防衛省は現大綱の「人件費削減」などの見直しを今年中に終え、14年度予算に反映させる予定だ。小野寺五典防衛相は13年度も「大綱見直しを前提に予算を検討する」と表明。見直しを先取りする形で人員を増やし、14年度以降の人員増につなげたい考えだ。 関連記事防衛省、オスプレイ導入検討 13年度予算