【ニューヨーク=畑中徹】中国の国営テレビなど政府系メディアが「米アップルのサービス内容が悪い」などと批判しているのを受け、アップルは1日、中国の消費者向けに謝罪する声明を発表した。中国は重要な市場であるため、混乱をできるだけ早くおさめるねらいがある。 ティム・クック最高経営責任者(CEO)はこの日、「顧客とのコミュニケーションが十分でなく、結果としてアップルが傲慢(ごうまん)であるという印象を与えた。消費者に対し、さまざまな心配や誤解を与えたことを、心から謝罪したい」という声明文を出した。 中国の国営中国中央テレビや共産党の機関紙・人民日報などは3月半ばから、「製品が故障しても交換もしないで、修理だけで済ませる」と連日批判し、最近はエスカレートしている。米メディアには「米国政府が米企業へのサイバー攻撃をめぐって中国を名指しで批判したことなどを受け、やり返しているのではないか」という見方