印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力福井県の4原発から50キロ圏 原子力安全委員会の防災専門部会被ばく医療分科会は24日、原発事故の際に甲状腺被曝(ひばく)を防ぐ安定ヨウ素剤の服用などについて提言をまとめた。原発から50キロ圏内では各家庭への事前配布を検討し、服用を指示する主体を国から自治体に移すべきだとした。近く国の防災指針の見直しを進める作業部会に答申する。 安定ヨウ素剤の服用は、甲状腺がんの原因になる恐れのある放射性ヨウ素による被曝を防ぐのが目的。東京電力福島第一原発事故の教訓から、事故発生後の配布では間に合わない可能性があるため、分科会は、原発から50キロ圏内では、原則として各戸への事前配布を検討するよう提言した。ただ、各原発から50キロ圏内に含まれる市町村名は示されていない。 服用基準は従来の防災指針の100ミリシーベルトから50ミリシーベルトに厳しくするよう求めている