前編に引き続き、VB6で作成されたクライアント・アプリ(以下、VB6アプリ。「アプリ」は「アプリケーション」の略)をWindows Vistaに対応させる方法を紹介する。今回は、Vista対応のためのVB6アプリの修正方法と運用時の注意点、VB6の今後について説明する。 ■3. Vista上でのVB6アプリの運用・修正編 前編ではVistaにVB6アプリを導入するまでを説明した。めでたく導入ができたといっても、残念ながらまだ油断はできない。むしろこれからが本当の問題である場合も多いのである。 まず始めに、デザイン的な問題が挙げられる。グラフィカルなUIを作成できるWPF(Windows Presentation Foundation)アプリと比較して見劣りがしてしまうのはいうまでもないが、.NETで作成されたWindowsフォーム・アプリと比較しても、VB6アプリのデザイン的な見劣りはいか