17年も前からMicrosoftのWindows DNSサーバに存在していたという極めて深刻な脆弱性が、7月の月例セキュリティ更新プログラムで修正された。それと前後してSAPやOracleといった大手の製品でも、管理者特権を奪取されかねない脆弱性が修正されるなど、今月は企業や組織に重大な影響を及ぼすネットワーク関連の脆弱性が相次いで発覚している。 Windows DNSサーバの脆弱性(CVE-2020-1350、別名「SIGRed」)は、イスラエルのセキュリティ企業Check Pointが発見して5月にMicrosoftに報告していたもので、Windows Server 2003~2019までのバージョンに存在する。危険度は共通脆弱性評価システム(CVSS)で「10.0」と最も高い。 Microsoftによれば、この脆弱性は「ワーム可能(Wormable)」、つまり、マルウェアに悪用された