「日田天領水」などで知られる大分県日田市。この街に「天領日田洋酒博物館」という私設のミュージアムがある。館内には洋酒にまつわる約3万点のコレクションがずらりと並び、古い洋画の世界のような雰囲気が漂う。洋酒好きならたまらなく心躍る場所だ。 運営するのは高嶋甲子郎さん(上写真)。 聞けば、ここにある約3万点のコレクションはすべて個人で収集したもの。13歳の時から39年かけて財産のほとんどを注ぎ込んできた。「酔狂ですよ」と高嶋さんは笑う。 通常、お酒のメーカーが運営するミュージアムでは自社のコレクションは展示しているが、メーカーの枠を超えてあらゆる洋酒コレクションが見られるのは世界的に見ても貴重な場所だ。実際、海外からもわざわざここを目指して訪れる人もいる。 ▲禁酒法時代の密造酒やニッカウヰスキーが初めて作ったウイスキー、高級車や動物などを模したさまざまなボトル……。作られた時代の息遣いを感じら