憂鬱な話ではあるのだが、結局我々人間も動物であり野生からは逃れられないのだなとつくづく思うことが増えてきた。俺は自然というものが大嫌いで土や緑を見るだけでも気分が良くないし、人工物に囲まれてることが安心につながるタイプの人間なのではあるが、それでも自分の中の野生から逃げることは難しかった。 一つは若年性男性更年期障害を患ったことだ。遊離テストステロン、つまり男性ホルモンが少なすぎて心身に異常を来す病だ。薬物投与で男性ホルモンを補填するしかないのだが、いわゆるトランスジェンダーの人々がやるホルモン療法に使うものと同じものだ。女性に使えば生理が止まり、髭も生えてくる。そんな強い薬を使っていいものかと思いつつ、自然に男性ホルモンが増える方法を調べてると、「魅力的な異性と会うこと」「頻繁に性行為をすること」などと出てきたりする。 実を言えば当時は周囲にたいへん魅力的な女性たちがたくさんおり、ちょく
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