6155727767001三菱重工業の苦境が一段と深まっている。11日、開発中のジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」の2021年3月期の開発費を前期比で半減の600億円程度に減らし、開発計画も見直すと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で主力の航空機部品などの収益が低下するためだ。6度も納入を延期しているスペースジェット事業に投じた開発費は既に1兆円近く。事業の継続そのものに暗雲が垂れこめる。【関連記事】三菱重工、スペースジェット開発費半減へ コロナ影響三菱重、「ボンバルディア事業」で減損 最大700億円三菱重工、稼ぎ頭の火力にコロナの影 続くジレンマ「新型コロナウイルスで経験してきたことのない変化が起きている。航空機業界がどう戻るか予測ができない」。11日のテレビ会見で泉沢清次社長は