大阪・中之島の国立国際美術館で開かれている「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」(朝日新聞社など主催)の公式マスコット「タラ夫」が、オランダ・ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館に寄贈されることが、決まった。展覧会終了後、着ぐるみが海を渡り、美術教育などに活用される。 名作からヒントを得た奇妙でかわいいデザインが評価された。展覧会マスコットが世界屈指の美術館に入り、展示されるのは異例だ。 タラ夫は「バベルの塔」の作者ピーテル・ブリューゲル1世が下絵を描いた版画「大きな魚は小さな魚を食う」に登場する魚の怪物がモデル。着ぐるみは、展覧会が終わる15日まで会場に展示している。ボイマンス美術館の担当者は「タラ夫の新しいおうちはロッテルダムになるよ」と話している。 1849年開館のボイマンス美術館は、今回の展覧会に出展されている「バベルの塔」やボスの「放浪者(行商人)