国の天然記念物に指定されている奈良市の奈良公園のシカを刃物でたたいて死なせたとして、三重県の20代の男が文化財保護法違反の疑いで警察に逮捕されました。 逮捕されたのは、三重県松阪市のとび職、吉井勇人容疑者(23)です。 警察によりますと、吉井容疑者は、2月7日、奈良市の奈良公園で国の天然記念物に指定されているシカをおののような刃物でたたいて死なせたとして、文化財保護法違反の疑いが持たれています。 7日の午前2時半ごろに通行人から「けがをして動けないシカがいる」と警察に通報があり、警察が公園周辺の防犯カメラの映像などをもとに捜査を進めた結果、容疑者を特定したということです。 警察の調べに対し吉井容疑者は「公園でシカと遊んでいたところ車に体当たりしてきたので腹がたち、殺してやろうと思っておので力いっぱい切りつけた」と供述しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。 シカの保護団体