震災が起きた翌日の土曜日、京都で行われた朝鮮学校への高校無償化の即時適用を求める集会に行ってきた。 こんな大災害のさなかだけに、開催するのかどうか分からなかったが、当日主催者に電話してみると、予定通り行うとのことだった。 集会が行われる三条大橋に着くと、数十人の人が集まっていた。だがスピーチを聞くと、状況を考えて、デモは中止とし、小規模な集会のみを行うとのこと。 何人かが発言やメッセージの紹介を行い、短時間で解散となった。 正直、ぼくも行くことを躊躇していた。 だから、話し合いの末、このような決定をした主催の人たちの気持ちは、よく分かる。 ただ、自分自身も含め、「こういう非常時に、抗議やデモなどは自粛すべきだ」という風潮が、この社会を現実に覆い始めていると思えることが、災害とは別の意味で恐ろしく、また心苦しい。 不当な差別や暴力による被害を受けた人が、救済され権利を回復するような社会を作ろ