関西広域連合の構成自治体である徳島県。近畿の府県にもなじみ深くなった徳島県庁に昨年暮れ、”激震”が走った。「将来の県庁幹部候補」と期待されていた男性副課長が逮捕されたのだ。事もあろうに容疑は民家に干してあった女性ものの靴下を盗んだ住居侵入と窃盗の罪。当初、下着ならぬ「靴下泥棒」という謎めいていた事件は県庁内の捜索で盗んだとみられる多数の靴や靴下などの物証が出てきたことから、マニア的な犯行と判明した。先ごろ、元副課長への判決公判があり、徳島地裁は執行猶予付き有罪判決を言い渡した。県は再発防止策を打ち出しているが、今度は徳島県大阪本部でセクハラ問題も発覚。信頼回復の道のりは険しいようだ。(谷田智恒) 裁かれた「県庁の星」 3月5日の昼下がり。徳島市の徳島地裁で窃盗事件の判決公判が開かれた。合議裁判でない、単独裁判官による裁判だったが、傍聴席には大勢の報道記者らが詰めかけ、満席となった。 同じ民