フランス南部でホテルから展示品の宝石が奪われた事件で、被害総額は世界で過去最大規模の130億円余りに上ることが明らかになり、警備態勢の不備を非難する声が上がっています。 この事件は、28日、フランス南部・カンヌの高級ホテルで開かれていた宝石の展示会に拳銃を持った男が押し入って、ダイヤモンドの指輪などを奪って逃走したものです。 当初の推定の被害額は数億円とみられていましたが、29日、地元の検察は被害総額は、およそ1億ユーロ(日本円にして130億円余)に上ると発表しました。 AFP通信によりますと、世界的にも過去最大規模の被害額だということで、警察は逃げた男の行方を捜査しています。 一方、展示会が開かれたホテルの従業員で作る労働組合は、29日、警備態勢が不十分だったとする声明を発表しました。 これによりますと、労働組合は、近年、ホテルで高価な品物の展示会が増えたことから、ホテル側に警備の強化を