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2017年1月18日のブックマーク (3件)

  • 代数的D加群と解析的D加群の違い - 緑蕪堂日記

    堀田、谷崎、竹内先生らによるD-Modules, Perverse Sheaves, and Representation Theoryというがあり、分野を超えてD加群を知ろうとする人が参照する筆頭格であるように思う。その著者のひとりである竹内先生による、このの概説をする講演を見かけたので紹介したい。 Computational Approach to Mathematical Sciences, Video Archives タイトルは『代数的D-加群が解析的D-加群よりいかに簡単かについて(拙著の紹介)』というもので、煽りっぽいがこの講義を聞けば納得が行くことかと思う。私の狭い理解の中で端的に言えば、代数的D加群は局所的にWeyl algebraに帰着できてしまうそうだが(質的には有理型関数を係数に持つ線型微分方程式である)解析的D加群では当然そう簡単ではない。自分は微分方程式に

    代数的D加群と解析的D加群の違い - 緑蕪堂日記
  • 層のCokernelが層にならない例(一発ネタ) - 緑蕪堂日記

    複素関数論を学んでいれば学部の2年生でも作れそうな例なのであるが自分はSchapiraのLecture notesで見るまで気付かなかったし、世間でも余り見かけないので紹介しておく。 を上の正則関数のなすベクトル空間の層だと思い、その間の準同型として正則微分を取る。この時任意の円盤上ではCokernelがゼロになるが、例えば単位円盤から原点を除いた開集合上ではがCokernelの非自明な元となるため、層のseparation conditionを満たさない。

  • ワシの中山の補題は百八式まであるぞ - 緑蕪堂日記

    必要に駆られて代数幾何の人が息をするように使うという中山の補題を調べていたらこんなページに出くわした。 Stacks Project — Tag 07RC 中山の補題の補題の12個のヴァリエーションを纏めて書いてある。凄まじい。代数(幾何)プロパーの人はこれ+αぐらいの主張は中山よりの一言で済ませるのではないかと思う。 個人的に欲しかったのは複素ベクトル束の切断の層という局所環上有限生成加群の範疇の話で、fiberのgeneratorがstalkのgeneratorになってくれるということだったのだが、fiberの間に全射があればgermの間にも全射が持ち上がるであるとか、free⇔projectiveであるとか、of finite typeなD加群はfree(freeだとflat connectionになって嬉しい)とかいう話を示すのに使えるので、確かに便利そうである。身につけておきたい

    ワシの中山の補題は百八式まであるぞ - 緑蕪堂日記