「内側から見た「れいわ新選組」」という記事で述べたように、れいわ新選組はいわゆる「政党」になるべきではない、と考える。なぜなら、そうすると、無縁のパワーを失ってしまうからだ。つまり、党員を集めて組織化する、という方向を目指すべきではない。 れいわ新選組はこの4ヶ月、山本太郎氏個人の集票力を他人に均霑する、という戦略で走り抜け、二議席と4.5%の得票率を獲得し、政党要件を満たした。もちろん、9人の候補者の選別も山本太郎独自の感覚によるものであって、その9人の個性が多くの人を惹き付ける力にはなったであろうが、山本太郎氏個人の集票力を補完するものでしかなかったことは、明らかである。 とはいえ、次の衆議院議員選挙を見据えた場合、山本太郎氏一人の集票力に頼り続けるなら、大きな限界が来ることもまた、明らかである。たとえば、山本太郎氏が、かつて出馬した東京8区と東京ブロックに出たと仮定しよう。小選挙区の