構成・タイトル写真 加藤文 暗殺事件から宗教二世問題へ 当初、安倍晋三氏暗殺事件は元自衛官が起こした事件であると報道された。奈良県警からの取り調べ情報のリークは続き、犯人は元統一教会・現世界平和統一家庭連合信者の母親を持つ宗教二世であるとされた。(以後、教団名を統一教会と表記する) 夫の死、小児がんを患った長男の失明と不幸が続いた容疑者の母親は統一教会の信者になり、財産を教団に注ぎ込み続け破産した。こうした事情が報道されるに至って容疑者を同情する世論の流れが生まれた。 同情の背景に、統一教会に限らず新興宗教に人生を振り回される宗教二世の問題が注目されていた事情があった。しかも二世問題当事者が描いていたWEB漫画『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』が、半年前に宗教団体の抗議で連載が打ち切られ問題の闇深さが印象づけられていた。 親は自分の意志で入信しているが、否応なく巻き込まれ
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