今回紹介する日本酒は誉池月です。 <誉池月のエピソード> 普通種からの脱却 現在の杜氏である末田誠一さんが蔵に入ったころの池月酒造の造っていた日本酒のほとんどは普通酒で、その占める割合は8割を超えていました。その上、普通酒の中でも三増酒がメインだったのです。 ※三増酒についてはこちらの記事を参考にしてください ・純米酒はなぜ少ないのか?そもそも純米酒とは何か? - BAR こてっちゃん この三増酒に見切りをつけるかどうかは経営戦略の岐路となる大切な選択なのです。 酒の売れ行きは地元がほとんどで過疎状況から見ても自滅を待つだけと言う状況だったことから、末田さんは普通酒からの脱却を決心したのです。 人それぞれ大切なことは違う ですが、当時陣頭指揮をとっていた代司と呼ばれる副杜氏格の蔵人が純米酒や吟醸酒へのシフトを認めませんでした。 というのも、地元で愛され消費されなくなったら地酒の意味がないと
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