ブックマーク / www.keystoneforest.net (23)

  • 凍つる空信号の赤明滅す ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    今回は1月9日から1月13日までのtweet句です。 2023年詠み始めの句は以前の記事に書きましたが、俳句tweet記事の方では、今回ようやく2023年が始まりました。 相変わらずのぼちぼち更新です。申し訳ありません。 気長にお付き合いくださいますようお願いします。 朝まだき寒風に向かふ貌のあり 厚着して上着を羽織り襟を立て、両手をポケットに突っ込んで寒風に向かって歩きます。と言っても、別に困難に立ち向かっているというわけじゃなくて、たまたま正面から風が吹いてくるだけなんですが。そして気づけば、寒風を受けているのは露わになった自分の顔だけ。ヒトは体中を衣服で覆い隠しますが、顔だけはいつも無防備です。マスク着用も個人の判断に任されることになりましたし。 朝まだき寒風に向かふ貌のあり 山人 ※朝まだき(まだ夜が明けきらない時、早朝)、貌(かお) #haiku #俳句 #kigo #寒風 pi

    凍つる空信号の赤明滅す ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
    singark071781
    singark071781 2023/05/22
    今年の学校生活がよりよいものになるといいですね😀😀😀
  • 今日の日もいつか昔に夏岬 ~旅行に行きたい!⑧~旅行二日目その3(碁石海岸・大船渡温泉) - 森の奥へ

    旅行二日目8月23日14時半です。 今回の記事は旅行二日目その3、碁石海岸・大船渡温泉編です。 この日の移動はレンタカーを使っています。16時までに大船渡・盛(G)でレンタカーを返却しないといけないので、駆け足で回っています。気仙沼・津波伝承館(S)を出たのが14時半。途中で碁石海岸(K1)に立ち寄り、大船渡・盛(G)目指してひた走ります。カーナビは間に合うよと教えてくれていますが、計算上は碁石海岸(K1)滞在時間は最長13分です。 (ドライブサポーター NAVITIMEより) 私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださいますように。 下の赤字の部分が今回の行程になります。 一ノ関①⇒(車)⇒気仙沼⇒(車)⇒津波伝承館⇒(車)⇒碁石海岸⇒(車)⇒大船渡・盛⇒(JR大船渡線)⇒大船渡温泉(泊) 火野正平が自転車で旅をする『にっぽ

    今日の日もいつか昔に夏岬 ~旅行に行きたい!⑧~旅行二日目その3(碁石海岸・大船渡温泉) - 森の奥へ
  • 陽だまりに手袋の手を翳す朝 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    朝月夜コンビニレジで大あくび 前回の記事に載せた俳句です。わたしの毎朝の通勤路にあるコンビニでのエピソードを詠みました。 実は数日前、このコンビニに強盗が入りました。 60代ぐらいの男がレジにいたアルバイト店員の女性(67)に包丁のようなものを突き付けて「金を出せ」と脅した。女性が「ないです」と応じると、男は「これ、持って行くわ」と言って買い物かごに入れていた品と飲料の商品計3点を自分の手提げかばんに入れ、徒歩で逃げた。(「神戸新聞」より) わたしは事件が起きた30分後くらいこのコンビニの前を通りがかりました。ちょっと買い物、と思って店に入ろうとすると入り口がロープで封鎖されていました。その時初めて事件に気づいたのです。 そう言えば店の前の道にはパトカーが赤色灯を点けたまま停まっており、辺りにはお巡りさんが何人もいました。近くの民家の玄関口で聞き込みらしいことをしているお巡りさんもいまし

    陽だまりに手袋の手を翳す朝 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 落つる葉をただ眺めゐる烏かな ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    今年は1月9日が成人の日です。新成人は341万人になるそうですが、 2022年年4月1日、成年年齢を18歳に引き下げることを内容とする、民法の一部を改正する法律(平成30年法律第59号。以下「改正法」)が施行され、経過措置により、施行日時点で18歳以上20歳未満の人も同日に成年に達することとされた。そこで2022年中に新たに成人に達した人は、2023年1月1日現在で18歳か19歳か20歳の人となり、その人口は18歳が112万人、19歳が113万人、20歳が117万人で、合わせて341万人となる。(YAHOOニュースより) という事情があるのだそうです。 実は、わが家の次男Kは2003年1月生まれなので今月で20歳になります。今回の新成人の一人ということになりますが、去年の誕生日で19歳になったときは未成年だったのに、去年4月1日に誕生日でもないのに突然成人になったのです。 それ以来、成人式

    落つる葉をただ眺めゐる烏かな ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 我が家の独立宣言 (創作短編小説) - 森の奥へ

    我が家の独立宣言 by 摩耶摩山 始まりは浴室だった。 ある日、我が家の浴室はわたしからの独立を宣言したのだ。ある蒸し暑い夏の夕方のことだった。 仕事から帰宅すると、寝室とリビングダイニングのエアコンをONにして、全部の部屋が冷えるのを待ちながら冷蔵庫でキンキンに冷やしておいた麦茶を一杯飲む。全部の部屋と言っても、1LDKの我が家なので、エアコンがあるのはその2部屋だけだ。麦茶を飲み干すと、寝室のキャビネットから取ってきた着替えの下着とTシャツ、短パンを持ってシャワーを浴びに浴室に行く。ここまでがいつものわたしのルーティーン。その日は、そこから先がいつもと違った。ドアに張り紙があったのだ。 「当浴室は日、貴方からの独立を宣言いたします」 けっこう達筆な字だ。と言うか、わたしより上手い。いや、そんなことどうでもいい。なんのことか意味が分からなかった。 身体中不快な汗にまみれているわたしは

    我が家の独立宣言 (創作短編小説) - 森の奥へ
  • 年新たすべて新たに世界中 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    2023年あけましておめでとうございます。 みなさまにとって、世界中の人たちにとって、より良き年になりますように。 年新たすべて新たに世界中 写真はわが家の近くで撮った初日の出です。神戸の日の出は7時6分のはずでしたが雲に隠れて見えず。7時10分過ぎ、雲の隙間からようやく太陽が顔をのぞかせました。 今年の詠み始めです。 今回は11月28日から12月2日までのtweet句です。 どうぞよろしくお願いします。 葉を散らせ寒さうな月曜の朝 通勤の道すがら、いつも歩く川沿いの歩道に立つ木々には、鳥たちが集いさえずり、出会い共に暮らし、雛たちが生まれ巣立っていきます。木々は花を咲かせ実を実らせ、木の葉は色を変え散っていきます。落葉の時季、次第に葉を散らせていく木々の枝は震えています。裸木となった木の枝にとまる鳥たちは少し寂し気です。月曜日でも火曜日でも水曜日でも葉は散っていくのに、月曜の朝だけは違い

    年新たすべて新たに世界中 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
    singark071781
    singark071781 2023/01/02
    あけましておめでとうございます!
  • 高台へ屋上へ走れ春怒涛 ~旅行に行きたい!⑦ 〜旅行二日目その2(気仙沼・津波伝承館) - 森の奥へ

    旅行二日目8月23日です。 今回の記事は旅行二日目その2、気仙沼・津波伝承館編です。 この日の移動はレンタカーを使っています。16時までに大船渡・盛でレンタカーを返却しないといけないので、駆け足で回っています。厳美渓(一関市)を出たのが10時半。気仙沼目指してひた走ります。 (ドライブサポーター NAVITIMEより) 私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞご了承くださいますように。 下の赤字の部分が今回の行程になります。 一ノ関①⇒(車)⇒気仙沼⇒(車)⇒津波伝承館⇒(車)⇒碁石海岸⇒(車)⇒大船渡・盛⇒(JR大船渡線)⇒大船渡温泉(泊) なお、今回の記事は、東日大震災に関する内容を中心に扱っています。写真や資料も何点か紹介しています。巨大津波の現実も知らぬまま拙い俳句も詠みました。東日大震災は、被災された方々に今なお深い傷と

    高台へ屋上へ走れ春怒涛 ~旅行に行きたい!⑦ 〜旅行二日目その2(気仙沼・津波伝承館) - 森の奥へ
    singark071781
    singark071781 2023/01/01
    今年もよろしくお願いいたします!いろんな思いが出てきます。
  • 数へ日を数へる今日の空の青 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    数へ日を数へる今日の空の青 2022年詠み納めです。 記事の更新がカレンダーに追いついていませんが、今年も残りあと数日になっています、、、 という、その年の残りの日数を数えるところから「数え日」という季語があります。 前回の記事で 数へ日や明日終はるかも知れぬのに と詠みましたが、今朝の俳句tweetの方では少し変えました。 今年一年もようやく、残りの日数を数えられるところまでやってこれた、という安堵感のようなものを伝えたくて。 数へ日を数ふる今日の空の青 山人 ※数へ日(今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日) 2022年詠み納めです。 #haiku #俳句 #kigo #数へ日 pic.twitter.com/OPczBdBwLe— 山🐾 (@keystoneforest) 2022年12月27日 今日、仕事納めでした。俳句tweetも今

    数へ日を数へる今日の空の青 ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 旅行に行きたい!⑥ 稲の波寄せては返す千年余~旅行二日目その1(骨寺村荘園遺跡・厳美渓) - 森の奥へ

    2022年も残り数日になってしまいました。俳句の季語ではこれを「数へ日」と言います。残り数日と思うと、なんとなく落ち着かない気分になってきます。 数へ日や明日終はるかも知れぬのに 山人 「旅行に行きたい!」はまだ8月です。 今回の記事は旅行二日目その1(8月23日)、骨寺村荘園遺跡・厳美渓編です。 この日はほぼ一日レンタカーでの移動になります。朝9時に瑞泉郷を出発して、この日の宿泊地・大船渡を目指します。 大船渡・盛でレンタカーを返却してからJR大船渡線に乗り継いで宿へ向かいます。レンタカーを16時までに返さないといけないので、時間的にはかなりギリギリの行程です。 宿まで無事にたどり着けるかどうか、今回の旅行中で一番心配した日でした。 私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださいますように。 下の赤字の部分が今回の行程になりま

    旅行に行きたい!⑥ 稲の波寄せては返す千年余~旅行二日目その1(骨寺村荘園遺跡・厳美渓) - 森の奥へ
  • 風止んで星の流るる音聞こゆ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    クリスマスを意識した最初の記憶は、プレゼントをもらうには下が必要らしい、とイブの日に幼稚園の友達から聞いたことでした。数十年前のことです。早速その夜は、下を枕元に置いて寝ることにしました。どこに置けばいいのかまで友達は教えてくれなかったので、あれこれ考えて、枕の近くの、自分の手が届くところにしました。たぶん翌朝履く下だったと思います。ワクワクを抑えられず、ドキドキもして、なかなか眠れませんでした。けれど、いつしかぐっすり眠り込み、朝目が覚めて一番に探った下の中は空っぽのまま。当時のわが家にはまだクリスマスを祝う習慣などなくて、ツリーもケーキもない普通の夜のことでした。 今回は11月14日から11月18日までのtweet句です。 どうぞよろしくお願いします。 木枯らしや吹いて吹いて吹いて吹いて 西高東低の冬型の気圧配置がもたらす強い北風が木枯らしです。ですが、気象庁が木枯らしと認定す

    風止んで星の流るる音聞こゆ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 見上ぐれば星流れゆく吾の先へ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    今回の記事の冒頭に、不可思議/wonderboy のことを少し書こうと思って書き始めたら、ちょっと長くなってしまったので別記事にしました。もし興味がおありでしたら、そちらもお読みください。 www.keystoneforest.net 今回は11月7日から11月11日までのtweet句です。 どうぞよろしくお願いします。 後悔の対義語想ふ夜長し 後悔の対義語はなんだろう。納得、期待、予見、満足、遠慮など、ネットから探しました。けれど、どれもしっくりきません。先に悔いることなんかできなくて、悔いるという感情は後になってから初めて表れてくるものです。なので、そもそも後悔という言葉の成り立ちに問題があるのかもしれません。言葉の頭に「後」とあるから「前」とか「先」とか考えてしまうのかもしれません。そうして行き詰ってしまうのです。なので、「悔いる」の方の対義語を考えてみることにすると、「悔いる」は、

    見上ぐれば星流れゆく吾の先へ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 一緒に帰ろう - 森の奥へ

    六月九日朝、夢を見た。 父の夢だ。 そうだ、今日は父の命日だった。 あの日の午後、危篤の報を受けて駆けつけた病室で、父にはまだ息があった。何人かのナースが病室の父の周りに集まっていた。 そして次々に家族が駆けつけ、みんなが揃ったのを見届けるようにして父は逝った。 夢に出てきた父はの顔をしていた。ほかの誰もがの顔をしていた。あの日病室に駆けつけてくれたドクターもナースもの顔をしていた。顔はだが、みんな二足で立って歩いている。歩くどころか、立ってしゃべってさえいる。 のドクターやナースがしゃべっているその声は人の声で、都合の良いことに日­語だった。声のトーンや口調で性別も分かった。顔はでも、それが誰なのか見分けることができた。 私は毎夜夢を見る。夢にはいつもが現れる。違う、の顔をした人が現れる。みんなの顔だ。当のかもしれないが、人かかは声を聞けば分かる。当のなら

    一緒に帰ろう - 森の奥へ
  • 網戸は窓じゃない。 - 森の奥へ

    暑苦しい午後の部屋。 窓を開ける。 網戸が閉まっている。 窓を開けても網戸は閉まっている。 網戸の網の目が目に入る。 網の目だけが見えてくる。 網の目モザイクに見えてくる。 窓の外にあったのは青かった空。 その青はなくなった。 網の目モザイクの青白さが見えるだけ。 あったはずの空をもう一度見たい。 目を凝らす。 網の目が消え空が現れる。 ほんとうの青い空。 網戸を開ける。 青い空と蚊が入ってくる。 蚊の羽音が入ってくる。 羽音が耳元に届き大きくなる。 次々に羽音が殖えてゆく。 窓を閉める。 羽音が消え、風が止み、首の後ろが痒い。 すりガラスの窓。 青い空も網の目もすりすりに変える。 ガラスの向こうに何があるのか見えやしない。 風の代わりに扇風機を回す。 ちがう。 扇風機の羽根を回す。 回ると羽根が見えなくなる。 羽根を見ると目が回る。 吹いてくる風は暑苦しい。 扇風機を消して窓を開ける。

    網戸は窓じゃない。 - 森の奥へ
  • 鳩たちの夜 (創作短編小説) - 森の奥へ

    創作小説です。 かなり前に書いた作品です。実は、あと何作か以前に書いたものがあります。ほとんどが十数年前に書いたものです。当時参加していた小説同人誌に掲載するために書いたものです。 読み返して手直しをして、これからぼちぼちアップしていこうと思っています。自分が書きたかったのはやっぱり小説だったんだなって、不出来な俳句を詠んでいるうちに気付きました。でも、だからといって、小説だったら俳句より出来が良いかというと、決してそういう訳ではありません。書いていて楽しいのが俳句よりも小説だったということです。 自分が楽しいからっていうだけじゃなくて、読んで楽しんでもらえたら、さらに嬉しいです。 ちょっとだけ長いです。文字数は4500字ほど、約9分で読めます。 *** * *** 鳩たちの夜    by 摩耶摩山 一人住まいの部屋に帰る。郵便受けを確かめる。入っているのはピザのチラシとダイレクトメール

    鳩たちの夜 (創作短編小説) - 森の奥へ
  • 鬼を追ひそれでお前は気が済むか ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    今回は1月28日から2月4日までのtweet句です。 この週から平日(月~金)だけ俳句をtweetすることにしました。今回の俳句記事は、帳尻があうように、この期間の6句をまとめています。次回以降は1週ごとのtweet句5句をまとめていくつもりです。 いつまでたっても拙い俳句ですが、、、どうぞよろしくお願いします。 日めくりをめくり忘れて冬深し 部屋に貼ってあるのは、月めくり?カレンダーです。日にちを確認するカレンダーというよりスケジュール表のように使っています。書き込まれているのは、通院の予定とか浄水器のカートリッジの交換日とか、飲み会に行くので夕がいらない日とか。最後のはコロナ禍の折、書き込む機会はなくなってしまいましたが、、、話がそれました。 日めくりには、そんな個人情報ではなく、六曜、旧暦、干支、二十四節気などの情報が詰まっています。ありがたい格言やらことわざが書かれている場合もあ

    鬼を追ひそれでお前は気が済むか ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 冬空に鳥啼き交はす今日は晴れ 〜教育実習生担当日誌⑷ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    年があらたまってすでに十日近く過ぎてしまいました、、、が、ようやくブログ更新できました。 あけましておめでとうございます。 令和4年初投稿は、相変わらず俳句の記事です。教育実習生担当日誌は年をまたいでしまいましたが、今回で終わりです。 今年もどうぞよろしくお願いいたします🐾 ※写真は自宅から撮った今年の初日の出です(2022年1月1日7時18分)。 教育実習日誌に書いたわたし(指導教官)側の文章を、備忘録として、そして40年ほど前に教育実習生だったわたし自身への応援メッセージとして書き残しています。 教育実習は2週間(10日間)。その最後の日になりました。 1日目から9日目はこちらに書きました。→捨ての小さき肉球いわし雲 〜教育実習生担当日誌(1) - 森の奥へ 秋深けてまだ生きてをり螽斯 〜教育実習生担当日誌(2) - 森の奥へ 地球ごと埋め尽くしたる落ち葉かな 〜教育実習生担当日誌

    冬空に鳥啼き交はす今日は晴れ 〜教育実習生担当日誌⑷ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 秋深けてまだ生きてをり螽斯 〜教育実習生担当日誌⑵ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    教育実習日誌に書いたわたし(指導教官)側の文章を、備忘録として、そして40年ほど前に教育実習生だったわたし自身への応援メッセージとして書き残しています。 教育実習は2週間(10日間)。4日目からの記録です。 1日目から3日目はこちらに書きました。→捨ての小さき肉球いわし雲 〜教育実習生担当日誌(1) - 森の奥へ 4日目 (重度の肢体不自由のある)子供たちの中には学校でもあまり覚醒が上らず、眠ってしまう場面が見られることがあります。体調面を考えると無理に起こす必要はないと思いますが、刺激が足りずに居眠りしてしまう場合もあるのでケースバイケースだと思います。人が楽しめる活動を取り入れることで覚醒が上がることはよくあります。人をより深く知る(実態把握をする)ことが重要なのは、こういう側面があるからだと思います。 5日目 以前には、生徒たちの名前を呼び捨てにしたりあだ名で呼んだりする教師が

    秋深けてまだ生きてをり螽斯 〜教育実習生担当日誌⑵ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 何を追ふ地下道を往く木枯らしや ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    わたしの住む神戸・六甲山南麓に木枯らしが吹いたのは11月のはじめでした。 角川学芸出版『角川俳句大歳時記』には 凩【こがらし】木枯(こがらし) 冬の初めに吹く強い北風である。語源は「木を枯らす」とも「木の嵐」ともいわれるが、どちらにしても木にかかわりがある。この風が吹くと、枝の木の葉は残らず飛び散り、散り敷いた落葉もところ定めずさまよう。 とあります。 わたしは「木枯らし」と書きましたが、「木枯」と書くと「木を枯らす」という意味、「凩」と書くと「木の嵐」という意味が鮮明になるのでしょう。 枝の木の葉を残らず吹き飛ばし、木を枯らしてしまう風。改めて意味をたどると胸に迫るものがあります。 木枯の句に好きな句が二つあります。 海に出て木枯帰るところなし(山口誓子) 木枯一号アンドロメダを吹き落とす(土見敬志郎) 山口誓子の句は現代国語の教科書か何かで知りました。 山から吹き下ろす木枯が勢いよく海

    何を追ふ地下道を往く木枯らしや ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 捨て猫の小さき肉球いわし雲 〜教育実習生担当日誌⑴ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ

    今回の前段は俳句のこととは全然関係ありません。 何年ぶりかで教育実習生の担当をすることになりました。期間は2週間です。 実習期間中は、その日の振り返りを口頭で行うだけではなくて、実習日誌を介して、文章でのやりとりも毎日行います。 その日誌に書いたわたし側の文章を備忘録として、そして、40年ほど前に教育実習生だったわたし自身への応援メッセージとして書き残しておこうと思います。 1日目 生徒たちとの関わり方について、すぐにコミュニケーションがとれる即効薬のようなものはないと思います。けれど、S先生(実習生さん)の強みは生徒たちと年齢が一番近いということです。わたしたち教師には絶対に敵わない強みです。そうしたことに生徒たちは敏感です。心の垣根を低くして、心を開いてくれる一瞬が必ずあると思います。その一瞬を経験するだけでも、S先生にとって大きな成果になると思います。実習期間は短いですが、何か一つで

    捨て猫の小さき肉球いわし雲 〜教育実習生担当日誌⑴ ~俳句tweetより~ - 森の奥へ
  • 木の葉散る今が終わりか始まりか - 森の奥へ

    サブブログ「飛ぶコタツ」で記事を投稿しました。 Twitterへの一日一句の投稿はまだなんとか続けられていますが、ブログの記事の方が追いついていません、、、(^^; yamahito.keystoneforest.net よろしければお訪ねください。 よければtwitterものぞいてみてくださいね。山 (@keystoneforest) | Twitter🐾@森の奥へ 似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。

    木の葉散る今が終わりか始まりか - 森の奥へ