ソーシャルリーディング――読書という孤独な作業に彩りを添えるこの機能は電子書籍の魅力として喧伝されたが、実際のところはどうなのだろう。 過去、ソーシャルリーディングを行うには、自分の近所にいる誰かを探さなければならなかった。しかし、インターネットの出現により、自分と本の好みが重なる人を探すのはそれほど難しいことではなくなった。電子書籍や電子書籍リーダーについて言えば、読書という孤独な体験をソーシャル化する新技術の開発に企業は腐心してきた。 AmazonとKoboの電子書籍リーダーはコミュニティーでの議論に参加する手段を提供しており、GoodReadsのようなWebサイトは大きなコミュニティーを形成している。電子書籍の未来は純粋にソーシャルな体験にあるのだろうか。 数年前、KoboはReading Life、Pulseという名のプログラムを開始した。これにより、ユーザーは読書することで友人と