ある肌寒い日、散歩をしていたら、道に細かく折りたたまれた紙が落ちていた。 好奇心に負けて、拾って広げてみる。どうやら、結婚式用のスピーチ原稿らしい。こんなことが書かれていた。 ---------- カイさん、タムユウさん、本日はご結婚誠におめでとうございます。わたくしは、新郎新婦の友人の、いちると申します。本日はこのような祝いの場で祝辞を述べさせていただく機会をいただき、大変恐縮しております。 スカートとスピーチは短ければ短いほどいいし、スタートアップベンチャーの仕事の進め方とスピーチは早ければ早いほどいいと言われています。 ですのでわたくしの祝辞も、短く早く切り上げさせていただきたく存じます。あくまでもわたくしが短く早いのではなく、このスピーチを短く早くしたいということでございますので、くれぐれも誤解なきよう、よろしくお願いいたします。 (注意:爆笑の嵐が収まるまで、話すのを待つこと)