同社が2010年に策定した経営計画「Kawasaki 事業ビジョン2020」によれば、図2のような「CO2フリー水素チェーン」の成立を見越しているという。チェーンの基本設計は既に2012年度から開始しており、2017年には実証チェーンの実現に向けて関係先との連携を強化する方針だ。2025年には商用化を想定しており、大型化、差別化技術の開発を急ぐという。 CO2フリー水素チェーンは3つの部分からなる。水素製造、水素輸送・貯蔵、水素利用だ。 水素製造の舞台はオーストラリア。オーストラリアには豊富な石炭資源がある。同国の亜炭、褐炭の産出量は世界第3位の規模だ*2)。ところが褐炭は水分を多く含み、燃料として利用しにくい。そこで同国内で褐炭と水などを反応させて、水素(H2)を製造する。同時に生成する二酸化炭素を大気中に放出しないために、分離、回収、貯留(CCS:Carbon dioxide Capt
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