僕の敬愛するITジャーナリストの林信行さん(通称Nobiさん)がITmediaで連載しているMac系の記事は秀逸だ。 読んでいて、1行毎にうんうん、と首を縦に振ってしまう。 この中で、Nobiさんは「PCは(スペック主導の)仕様のパソコン」であるが、「Macは”思想”のパソコン」と述べている。これには100%賛同できる。さすがはNobiさん(拍手) ・・・さて、おおよそ予想はついていたが、feedpathが本日付けでリニューアルしたが、僕が設計したものとはまったく違う方向に変わっていた。大量のデータを一気に斜め読みするという用途にはまるで使えなくなってしまった・・・。 僕の設計では使っているうちにどんどんなじんで使いやすくなることを目指していたから、必ずしも初心者に優しいツールであるとは言い難かった。リニューアルされたそれは、初心者や初めて使う人にとって最適化されている(しかし、僕が思うに
サンブリッジは3月15日、コンテンツマネジメントシステム(CMS)「modiphi(モディファイ)」のプレオープニングサイトを公開した。 modiphiは、配信したい記事をRSSフィード形式で直接書き出すことができるCMS。クライアントソフトを必要とせず、ブラウザだけで使用することができる。 テキストだけではなくポッドキャストなどにも対応し、ブログやウェブサイトを利用することなく、誰でも簡単に好きな記事をアップロードして、一般公開することができる。 法人ユーザーでは、イベント告知や商品カタログの配布、プレスリリースの配信、特売情報などの通知、求人情報配信など、また、個人ユーザーでは、友人・知人とのコミュニケーション、連絡先などのプロフィール情報の告知、レビュー記事の公開、履歴書の管理、スケジュールの通知、求職条件の公開などでの利用が想定されるとしている。 サービスの一般公開は5月下旬の予定
サンブリッジのEIRとして潜行期間 早3ヶ月ちかく。ようやく新規事業の片鱗を公開することができた。 サービス名称はmodiphi。モディファイ、と読む。 Blogやその他のWebサイトなしに、直接RSSフォーマットで情報を生成し、配信する(Feedする)サービスである。以前から僕はFeedBaseという構想を持っていることを公言しており、Feedによる情報配信がHTMLのWebやメールが果たしている役割の一部の代替手段として、近い将来大きく普及すると思っている。feedpathを作ったのも、なにもFeedリーダーを作りたいということよりも、FeedBaseとしてViewer(=リーダー)もいるだろうと思ったからにすぎなかった。 現在のRSS Feedの利用状況は、本来のFeedの可能性をまだまだ活かしきっていないと思う。しかしそれは、利用者の問題ではなく、サービサーが十分Feedの良さを引
Store files with Gmail File Spaceというエントリーより。 Gmail File Space (aka Gspace) is a Firefox extension that adds an FTP-style interface to your Gmail account, allowing you to use it like a hard drive or server of sorts. Gmailをディスクスペース代わりに使用するアプリケーションというのはいくつかありましたが、「Gmail File Space」はFirefoxの機能拡張であるという点が非常にお手軽です。 もちろんFirefoxをインストールしていない人にとってはアプリケーションをインストールしないといけないのはそうなのですが、ブラウザをインストールするんだったら良くないですか? と
日本企業で今いわれていることは、まず伝統的日本企業モデルの限界です。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」時代の組織・人のモデルは当時最高といわれましたが、さすがにそれも限界にきたようです。それがはっきりしてきたのはここ10年ぐらいで、日本の特徴は「強い現場」ですが、それだけでは勝てない分野が拡大してきました。典型的なのがデジタル分野です。アナログ的なことがかかわっている自動車は勝っていますが、こういう分野のほうがむしろ特殊だと思います。 また、国内での成長が頭打ちで営業所も増えない、人の流動性もほとんど定年になった人がやめるだけという滞った状態だと、人は成長しません。すると明らかに活力が落ちてきます。ここにグローバル化の必然性があります。そしてグローバル化するならそれぞれの国の事情がありますから、日本でうまくいった人材モデルをそのまま当てはめてもうまくいきません。 最近は成果主義がいわれていま
SNS(ソーシャルネットワーキングサイト/サービス)のユーザー加入数が頭打ちになってきており、また、その利用時間も減少気味であるという。mixiなど2004年初めから日本でも開始されたSNSだが、2006年をピークにその利用は峠を越してしまったのだろうか。 つながり重視の日本のSNS 海外の研究者と共著でSNSに対する考察を書いている。日本、韓国、米国でSNSというサービスが社会的にどのようにとらえられ、またユーザーはどのような利用行動をとっているのか、各国で異なるSNSサービスに求められる特徴とは何か、といった議論をしている。 それぞれ手元にあるデータや、対象とするSNSの仕様そのものが異なっているため、3カ国(論文では日韓2カ国の比較が中心となる予定)の完全な比較は難しい。だが、ほかの著者らとのやり取りを通じて感じているのは(きわめて粗っぽい仮説だが)、日本におけるSNSは人と人の「つ
現在の広告業の新潮流を語るには、この10年余りに起きた事象がどのように現在に影響を及ぼしたのかを知っていなければ理解することはできません。なので、少し前のネット広告登場の変遷をあえて最初にまとめておきたいと思います。 Yahoo! Google Youtube という企業がもたらした、3つの大きな広告業界におけるインパクトを順に見てみましょう。今回はまずYahoo!を取り上げます。 1999年の秋、当時のソニーCEOである出井伸之さんが「インターネットは隕石である」とおっしゃり、恐竜を滅ぼした隕石のように、インターネットは既存の産業体系を滅ぼすという認識を示しました。 少し乱暴な表現をしますと、インターネットが登場する前、日本においては情報の発信手は数社しかありませんでした。僅か数十社の新聞社とテレビ局が言論を束ねていました。そのメディアが取り上げなかったら、どんな事件も「なかったこと」に
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新卒採用が本格的に始まった。2008年春卒業予定者の採用は、「昨年を上回る売り手市場」と報じられ、就職情報各誌も口を揃えて「バブル期に迫る、もしくは超える激戦」とコメントしている。就職希望もしくは会社に関心を示す学生たちの数、いわゆる「母集団数(エントリー数)」は各社とも「前年の7割程度」という話もあり、「半数にも及ばない」という企業も散見されるという。 今年の新卒採用どうしますか? 名も無き日本企業の人事担当者たちの代弁者である野々村さん。中堅流通のマルコーの人事部長。48歳。熱血漢で勉強熱心。転職したこの会社、マルコーでも周囲の期待に応えようと奮闘する毎日。ただ、要求に真摯に応えようとするあまり、身動きが取れなくなってしまうこともしばしば。 野々村さんは来年の新卒採用に関する資料を見ていた――。 流通小売業界はもともと採用に苦戦しがちな業種。ただ、それを割り引いても、今年の採用がかなり
先月,「働きがいのある会社」ランキングが日経ビジネス(2007年2月19日号)に掲載された。ランキング1位になったのは,人材紹介業のリクルートエージェント。IT業界からは,マイクロソフト(3位),日本ヒューレット・パッカード(5位)がトップ10入りした。 調査を実施したのはGPTW(Great Place to Work Institute)ジャパン。日本での実施は今回が初めてだが,本家の米国では10年前から毎年1月に,米経済誌フォーチュンの「働きがいのある会社ベスト100」として結果が公表されている。今年の1位は,ネット検索サービスのグーグル。これまで米国では食品や小売り,金融企業がトップを分け合っており,IT企業がトップになるのが初めてのことだ。 1998年に米国で第1回調査が行われたとき,参加した企業は160社ほどだったが,昨年は約600社が申請を行うほど注目度が高まっている。米国企
今回のインタビューで、まさに肌で感じたことがあった。それは、人々の口調の端々に現れるGoogleという会社への熱い思いであり、帰属意識の強さである。 無論、その思いをもたらす源泉は多々あろう。業績がきわめて良く、世間の評判も押しなべて良好であり、多くのジャーナリズムが驚異の眼で同社を語るということもあるだろう。業界のトップ企業で働いているという自負もあろう。 しかし、あるエンジニアの言葉が、私の心には深く響いた。彼曰く、「これほどまでに情報が開示されているので、自分は会社から相当信用されているんだな、と強く実感します。これだけ信用されているのだから、自分も会社を信用できる。会社の成功のために何かしよう、という気になる。」 そのエンジニアにとっては何気なく発した一言だったろうが、私はここに大変重要な意味を感じた。 社内における情報の開示と共有によって、会社へのコミットメントや帰属意識が高まる
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