この記事では、反糖質制限派の主張する「糖質制限を続けると死亡率が上昇するから危険である」とする論文や報告について、条件付きで肯定しようと思います。 初めに結論を申し上げておきますと、能登先生や、反糖質制限派の提示している比較研究の対象は、 「江部先生の推奨している糖質制限食」vs「糖質60%の通常の高糖質食」ではありません。 「糖質30~40%のマイルドな糖質制限でカロリー制限してない食事スタイル」vs「糖質60%の通常の高糖質食」です。 「マイルドな糖質制限食でカロリー気にしない」と、「糖質60%の一般的な食事」 これらの両者を比較した時には、前者の方が分が悪い、病気になりやすいようだというのは、真実かもしれません。 「カロリー制限をしないマイルドな糖質制限」で安心しちゃうとひどい目に遭うかもしれないのです。 その根拠となるのがやはり古い論文における疫学的比較研究です。 いくつか前の記事