【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領が実現を目指す医療保険制度改革(通称オバマケア)に反対する共和党の上院議員が、与党民主党が多数派を占める上院でのオバマケアに関する審議を妨害するために、24日午後(日本時間25日未明)から上院本会議場で21時間19分にわたって演説した。米議会の記録によると、米議会史上で4番目に長い演説だった。 演説したのは、昨年の上院選で保守系市民運動ティーパーティー(茶会運動)の支援を得て初当選したテキサス州選出のテッド・クルーズ議員(42)。子供のころに読んだ絵本の内容や好きな歌の歌詞を口ずさみながら、ほとんど人のいない本会議場で25日正午(日本時間26日未明)まで夜を徹してしゃべり続けた。 米議会で最長の演説は1957年8月にストロム・サーモンド上院議員(当時)が記録した24時間18分。クルーズ氏は開始前に「立っていられなくなるまで演説を続ける」と語っていたが