中学生の頃・・・休み時間はずっと、 本を読んでいるフリをしていた記憶があります。 そうフリだけフリだけ。 私は人と話すのが非常に苦手でして、 友達が居ない事を誤魔化すために、 本を開いていたのです。 『本好きで無口な人』 ・・そんなキャラ付けが欲しかったんです。 本を読み始める前は・・・ 休み時間になると・・・ ゆっくりゆっくり・・トイレに行って、 そしてゆっくりゆっくり・・教室に帰る。 という無意味な動作を繰り返していました。 まるでナメクジ。 しかしナメクジのマネは大変です・・ だから本を読むフリをする事にしたのです。 でも実際は・・・・本なんて読みません。 いや・・・読めません。 一応開いた本は読み始めるのですが・・・ これがまぁ・・全く頭に入ってきません。 頭の弱い私には、どれも難解過ぎたのです。 家に帰ると母にこう言います。 「違う本をくれないか?」と・・・・ 「また読めなかった