Haskellを使ってアプリケーションを作成しようとすると,ライブラリの機能不足に遭遇することがあります。不足しているこうした機能の中には,C言語で書かれたライブラリやOSのAPIなどの力を借りなければ記述できないものがあります。 このためHaskellでは,第7回で触れたように,実行環境の外にある他言語のライブラリを扱うためにFFIという機能を用意しています。FFIを使えば,Haskellにはない機能を実装できます。 今回はFFIの基本的な使い方を説明します。 FFI使用の最初の一歩 最初に,FFIを使ったごく簡単な関数呼び出しを見てみましょう。以下のようなコードで,HaskellからCの関数を呼び出すことができます。 {-# LANGUAGE ForeignFunctionInterface #-} module SimpleFFIExample where foreign impor