男性3人を相次いで練炭自殺に見せかけて殺害した罪などに問われた木嶋佳苗被告の裁判員裁判で、さいたま地方裁判所は木嶋被告に死刑を言い渡しました。 判決文では、最も重視すべき事情として、「サイトで知り合った男性から、真剣な交際を装って多額の金を受領するなどした末、返済等を免れるために被害者を殺害したという極めて重大かつ非道な犯罪を3度も繰り返し、何ら落ち度のない3人もの尊い命を奪ったことである」と指摘しています。 以下は、判決の概要です。 判決概要・事件ごとの判断 (1)寺田隆夫さんの事件について 寺田さんが練炭や練炭コンロを準備した形跡がないこと、寺田さん宅から玄関の合鍵がなくなっていること、寺田さんには自殺の動機がなかったことからすれば何者かに殺害されたと認められる。 そして、事前に多数の練炭コンロ及び練炭が持ち込まれ、争った形跡もないまま寺田さんが殺害され、密室状態にして立ち去ることので