何を書くか・いかに書くか テーマなくして小説は語れない テーマとは、作品の主人公の貫通行動が、沈黙し訴える社会的な意味です。 主人公の行動そのものが暗黙の中にアピールする 倫理的な意味こそ「テーマ」に他なりません。 ストーリー作りのヒント 呈示するテーマの強烈さによつて存在價値を主張する小説が今の時代餘りに多すぎる。實際の所、さうした小説のテーマは、屡々「紛ひ物」に過ぎません。テーマに依存する小説の價値は、テーマの價値に依存します。或は、テーマが古びると、テーマに依存する小説は古びてしまひます。 小説は大別して、その小説の目的が「何を書くか」と「いかに書くか」の二つに分けられると思います。ちょうど上記のそれぞれの引用に対応します。「何を書くか」の「何」がテーマで、例えばプロレタリア文学です。対する「いかに書くか」の「いかに」がフォルムで、例えばフォルマリスムです。あまりよく分かりませんね。