メルトダウン防げた可能性 指摘 12月9日 21時38分 福島第一原子力発電所の事故後の対応について、1号機で唯一稼働できる非常用の冷却装置を津波に襲われて1時間以内に動かした場合、メルトダウンに至らなかった可能性があることが、原子力安全・保安院の依頼を受けた専門機関の解析で分かりました。 福島第一原発で最も早く水素爆発を起こした1号機では、3月11日の地震直後、電源が失われても蒸気を利用して原子炉を冷却できる「非常用復水器」という装置が弁が閉まるなどして何度も停止し、冷却機能を十分に果たせず、燃料が水面から露出し、メルトダウンに至ったとみられています。この装置について、独立行政法人・原子力安全基盤機構が行った解析結果が、原子力安全・保安院が専門家から意見を聞く会合で9日に公表されました。それによりますと、津波に襲われておよそ45分後の午後4時15分に装置を動かした場合、燃料が水面から露出