田中真紀子文部科学相が秋田公立美術大など3大学の新設を不認可とした判断を全面撤回した迷走劇に、野党は田中氏の罷免を野田首相に求める構えを見せている。 田中慶秋・前法相の事実上の更迭に続き、野田政権にとっては大きな痛手で、今国会の他の重要法案の審議にも影響を与える可能性がある。 田中文科相は当初、3大学の新設を認めない考えを示し、その後、6日の記者会見では、大学の新たな設置基準を決めた後に3大学について再審査する考えを示したばかりだ。 一夜にしての方針転換の背景には、首相官邸や民主党幹部の強い働きかけがあったと見られる。 民主党の輿石幹事長は6日、参院議員会館の自室で田中文科相とひそかに会談した。「大学の数が多すぎる」と持論を繰り返す田中氏を、輿石氏は「3大学が現行制度でここまで認可に向けてやってきたこともきちんととらえてほしい」といさめたという。実際、輿石氏は7日、周辺に「もう手は打ってあ