【大阪から世界を読む】 伸び悩む支持率、解消できない大阪維新の会系と国会議員団との「東西対立」、色あせる「改革政党」のイメージ、大阪維新に所属する市議がしでかした自民党市議団への中傷…。このところの日本維新の会は、連鎖的に悪循環に陥る「負のスパイラル(螺(ら)旋(せん))」から抜け出せない感がある。(松本浩史) ■正念場の参院選 伝えられているところでは、大阪市内で30日に開く結党大会で採択される平成25年活動方針では、夏の参院選で自民、公明両党の過半数(122)を阻止する目標を打ち出すとのこと。橋下徹共同代表(大阪市長)もことあるごとに、同様の決意を表明しているから、そのような仕儀となるのだろう。 支持率が高止まりで安定している安倍政権にしても、自民、公明両党で過半数を上回るには、非改選組(58)をあわせて64議席が必要で、決して楽な数字ではない。維新とすれば、参院選の結果こそが、