回転ずし最大手「スシロー」を展開するスシローグローバルホールディングスは、これまで出店していなかったショッピングセンターなど商業施設にも出店する。水留(みずとめ)浩一社長が5日、報道陣に明らかにした。今は郊外の大型店が中心だが、小規模店も増やし、新たな客層を呼び込む考えだ。 水留社長は「ショッピングセンターのフードコートでアラカルトで注文するなど、いろいろなシーンで楽しんでほしい」と話し、回転レーンのない店を出す考えだ。駅前での小規模店の出店にも力を入れる。昨年、東京で始めた都市型の店舗を大阪や名古屋などに広げていくという。 調査会社の富士経済によると、回転ずしの市場規模は約6千億円で、水留社長は「まだ広がる可能性はある」とみる。スシローは年35店舗のペースで出店しており、今の約480店舗から800店舗まで増やす方針だ。(新宅あゆみ)