東京電力福島第1原子力発電所で、「安全神話」を背景に世界の原発史上最悪の「レベル7」という過酷事故を起こした東電。事故収束・廃炉に向けた緊急作業の前線拠点、Jビレッジ(福島県双葉郡楢葉町・広野町)では、原発構内で使用する建設重機の燃料(軽油)の給油をめぐって消防法違反の違法操業をしている実態が16日、本紙の取材で明らかになりました。 (写真)福島県内で購入してきた軽油を、東電第1原発事故収束作業の重機に供給するタンクローリーに移し替えている違法作業の現場=9日、福島県楢葉町のJビレッジ 「火気厳禁」の表示もなし 同地域を管轄する福島県双葉地方広域市町村圏組合消防本部は15日、本紙の取材に「消防法上、Jビレッジでの取り扱いはできない」と回答。同本部は16日、東電の担当者から事情聴取し、「(タンクローリー間での詰め替えが)常態化しているのかなど消防本部として確認をしたい」としています。 違法操