世界大混乱でも「日本は大変穏やか」って、本当? ここ1~2ヵ月くらいだろうか、多くの有識者から「世界が景気後退に陥る」といった警告めいた見方が急増し、各国の金融政策も極端な挙動を見せている。 米国では、6月の消費者物価指数が市場予想を上回り、対前年比で9%超えという約41年ぶりの水準に到達し、内需の悪化懸念から株が売られた。 小売が鈍化し、センチメント指標も債務危機時と同水準に落ち込む欧州でも、今月から断続的な利上げの実施が予想されており、さらなる景気悪化への懸念が強まっている。 その一方で、日本は大変穏やかなものである。 参院選の直前に惨事が発生したことは遺憾だが、その後に与党が圧勝を見せ、現政権の盤石さが改めて確認された。加えて、他の先進各国と異なり、それほどインフレも進行せず、少なくとも現時点ではただちに緩和の方針を変える予定もなさそうだ。 また、足元でコロナ感染者が再び急増し始め、