埼玉県川口市の市立中学3年の男子生徒(15)が、いじめが原因で3回自殺を図り、不登校になっている問題で、市教育委員会が昨年11月、いじめ防止対策推進法に基づく第三者委員会を設置しながら「秘密会」とし、当事者の生徒側に約1年間、設置を説明していない異例の事態となっている。生徒側は市への不信感を強め、文部科学省も市の対応を疑問視している。 文科省のガイドラインでは、いじめが背景にあると疑われる自殺や不登校などの重大事態があった場合、第三者委を設置して調査するとともに、調査前に委員の人選や調査方法などを被害者側に説明するよう求めている。