北海道大学と神戸大学の研究者が、外界音から聞きたい音だけを聞けるという「聴力自在化技術」なるものを開発しているそうだ(ITmedia NEWSの記事、 論文: PDF)。 この技術を使うと外界音の周波数を操作して変換した音をスピーカーで出力することにより、これまで聞こえなかった音を聞いたり、逆に不要な音だけを取り除けるという。想定している用途としては、高周波のスイッチングノイズを検出することで動作音の静かな電気自動車やハイブリッド車の接近に気付けるようにする、工場機械が異常時に出す超音波領域の音を検出してトラブルを防ぐ、ガス等の気体が漏れるときに生じる超音波領域に異音を発見するといった一種の補聴器的な用途が考えられているようだ。 人間は特定の音声を選択的に聴取できるが、この研究は人間の聴力で聞こえにくい・聞こえない音声を聞こえるようにしたり、習熟の必要な特定周波数の識別を可能にしたりするデ