出典:日経 xTECH 2018年 7月 2日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) センサーの普及と低消費電力で広域の通信ができるLPWA(ローパワー・ワイドエリア)の登場によって、モノの動きをつかむIoT(インターネット・オブ・シングズ)の事例が続々と登場している。なかでも効果的なのが高級品。無くしたり、盗難に遭ったりした際の損失が大きいので防止策が望まれる一方、もともと高価なため通信料金などが別途付加されても全体の金額に占める割合は相対的に小さいためだ。ブランド物のバッグ、ロードバイク、本マグロと、奇想天外のIoT事例を見ていこう。 ルイ・ヴィトンのカバン、空港内を専用デバイスで追跡 年間2228万件――。2017年に発生した空港における荷物の取り扱いミス、つまりロストバゲージの想定件数だ。SITA(国際航空情報通信機構)によると、2017年のロストバゲ