中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が、新たなAI(人工知能)向け半導体を近く発表する計画であることが分かった。米政府による制裁を克服し、中国市場で米エヌビディア(NVIDIA)との競争を激化させるという。 次世代品「昇騰(Ascend)910C」 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)や英ロイター通信が関係者の話として報じた。 報道によると、ファーウェイはここ数週間、「昇騰(Ascend)910C」と呼ぶ半導体のテストを行っている。中国のAI向け半導体では、現行の「同910B」が最も先進的だといわれるが、これを上回る次世代品と位置付けている。 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)の親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)やIT(情報技術)大手の百度(バイドゥ)、国有通信最大手の中国移動(チャイナモバイル)などが、910Cの調達について、初期段階の協議をファーウ