今回は「会社と社会」について考えてみようと思う。 会議と議会。愛情と情愛。牛肉と肉牛。猿山と山猿……。 ふむ。どうしたものか。 わけのわからない書き出しになっているときは、大抵の場合、どうやって書き進めていけば言いたい事が伝わるのか脳内がかなり混乱しているときで、今回もその類いのものだとご理解いただきたい。 つまりその、みなさんに教えていただきたいのだ。 会社とは何なのか? を。 個人的には「社会に必要なモノが会社」で、会社を持続させることで豊かな社会になると思うのだが……、どうもそれが上手くいっていないような気がしてならないのである。 そもそも「会社」も「社会」も本来は「土地の守り神(=社)をまつるための村民の集まり」を表し、同じ意味で使われていたそうだ(斎藤毅著『明治のことば』より)。 ところが幕末に西洋文明が押し寄せ、「会社」は営利を目的とした人々の集団「company」の訳語となっ