昨日、書泉グランデで開催された数学者・加藤文元先生の講演「正しさからの挑戦」を聞きに行きました。 www.shosen.co.jp 加藤先生は大学時代は数学には全く興味がなかったそうです。子供のときに数学者であるお祖父さんに買ってもらった『おもしろい数学教室』をふと手に取り、そこにあった「無限に大きく自乗しても変わらない数」に興味を持ち、それを検証するプログラムを自分で作ってみた。すると驚くべき特徴に気づき、調べれば調べるほど面白い性質が見つかり、一人でその研究に没頭したそうです。後にそれは「p進数」と呼ばれるものであることを教わり、これはもっと知りたいと思って数学の道を志したそうです。 その原体験から数学者として研究を進めている今まで、ずっと拠り所となる「正しさ」の感覚があったそうです。それが「芸術的正しさ」と「身体的正しさ」。「芸術的正しさ」とは p 進数や非ユークリッド幾何学のように