丸川珠代環境相は15日午前の衆院予算委員会で、東京電力福島第一原発事故への対応で国が追加被曝(ひばく)線量の長期目標として示している年間1ミリシーベルトは「何の科学的根拠もない」などと講演で発言したことについて、「福島に関連するところ(発言)をきちんと確認させていただいた。その結果、福島に関連する部分については発言を撤回させていただいた」と認めた。 民主党の長妻昭氏が「ひどい発言だ。国会では『記憶がない』と言っていたが、発言は事実なのか」と追及したのに答えた。 丸川氏はこれまで国会の場では発言を認めていなかった。9日の同委で「こういう言い回しをした記憶は持っていない」、10日の同委でも「記憶がない」などと答弁。12日の記者会見で一転して「言ったと思う」などと認めた。