いろいろ忙しくて読むのに時間がかかってしまったけど,これは面白い本。 読み終えて思ったのは「自民党政権と貧困ビジネスは同じだったのか!」ということです。 著者はエール大学の助教授にして、2002年には山形4区から衆院の補選に立候補して当選し、1年ほど衆議院議員も務めたという異色の人物。かなり難解なゲームの理論などを駆使しており、読みやすい本ではないかもしれませんが、所々には自らの議員活動の経験から書かれたコラムも載っており、難しい部分を飛ばしても楽しめる内容になっていると思います。 1955年から1993・94年の細川・羽田政権の例外をのぞいて50年以上与党で在り続けた自民党。自民党は外交では現実的な政策をとりつつ、経済成長と農村への所得の再分配を両立させて長期政権を維持したというのが一般的な理解なわけですが、長期政権の理由はそれだけだったのか?そして自民党の長期政権が続いたにもかかわらず
![斉藤淳『自民党長期政権の政治経済学』 - 西東京日記 IN はてな](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9f4dc65e53710b58f514adfc2efc2f71552655dd/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41ZX03cPFCL.jpg)