67歳のフランティセック・トゥルンダは8年前に両足を切断して以来、2度とクルマを運転することはないと思っていた。だが、障害者向けの乗り物「エルビー」のおかげで、彼は運転を再開できた。 チェコのメーカー、ライト・コンストラクション・ファクトリーは、デザインを完璧にするのに10年間の歳月を費やしたが、プロジェクトマネージャーのラディスラブ・ブラッドズィル氏は、努力は報われたと語る。 ブラッドズィル氏は次のように言う。「エルビーは車椅子の方々のためのユニークな車です。エルビーの主な利点は車椅子の方々が車いすから運転手席に移る必要がないことです」。 その理由はエルビーでは、運転手は2段のタラップを使って簡単に席に乗り込むことができるからである。椅子はカチッとはまり、手を使うだけで、車を運転することが可能だ。速度は時速80kmまで出る。 この車のコンパクトなサイズは、狭い空間に縦に駐車することを可能