消費支出に占める食料費の割合を示す「エンゲル係数」。戦後長く生活水準の指標とされ、低いほど水準が高いと説明されてきた。過去10年以上、上昇傾向にあったが、ライフスタイルが変わる中、生活水準の低下を意味するのか。 納豆に牛丼、業務用ビール――。この春、食品の値上げのニュースが相次いだ。家計への影響を見る指標の一つが「エンゲル係数」。家計の食料費の調査を元に算出される。担当する総務省のサイトには、「一般に低いほど生活水準が高いとされる」とある。 日本では、終戦直後は60%を超えたが、高度成長を経て、1970年代後半には20%台後半に。その後も下がり続けたが、2005年の22・9%(2人以上の世帯)を底に上昇に転じ、16年は25・8%となってその伸びが話題に。2月発表の17年の数値は25・7%と微減したが、定義通りに解釈すれば、この10年ほどで生活水準は悪化したことになる。 この点が議論になった
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