ありとあらゆるものがオープンな場で評価され、それが即時に可視化される。そして共感や反感をまとった言葉は、燎原の火のごとく世界に向けて拡散されていく――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。 ソーシャルメディアはリアルタイムに生活者の意見を投票する装置となりつつある。人々は小さな出来事も見逃さず、政府や企業の言動を評価する。その言葉は友人に公開され、共感をまとった情報は瞬く間に広がっていく。いわば、リアルタイム・デモクラシーとでも言うべき行動環境が整ったのだ。そこで評価されるのは政治だけではない。企業もブランドも、製品もサービスも。経営者や社員、店舗の店員、さらには発言した生活者自身まで。ありとあらゆるものがオープンな場で評価され、それが即時に可視化される。そして共感や反感をまとっ