著名なイタリア人医師として知られる伊ラビオリ大学のマリオ・マリオ教授が4月に発表した、新型コロナウイルスに関する研究論文が今、研究者の間で注目を集めている。「既存のワクチンカプセルには死滅効果がなかった」と降参を認める内容だったが、特効薬開発の大きな手がかりになる可能性を秘めているためだ。 論文は伊医学雑誌「イミタツィオーネ」4月号に掲載された。マリオ教授は、ウイルスの体色と同色のワクチンカプセルを投与してウイルスを死滅させる「対消滅治療法」の発明者として知られる。 実験では、新型コロナウイルスを最高レベルまで繁殖させた集気びんに赤・青・黄の3色で構成される既存のワクチンカプセル6種を投入。ウイルスの体色が3色のどれかなら同色のワクチンと対消滅するが、死滅は確認できなかった。また、黒・白・灰のカプセルでも同様の実験を行ったが、やはり変化は見られなかった。 マリオ教授は論文を「投入したカプセ
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