日本経済の名目ベースでの停滞は他国に比べると歴然としています。 そこで、日本経済の拡大停止と関係がありそうなデータをグラフで確認します。 単位労働コストは1998年を境に大幅に低下しています。 上昇トレンドにある他の国々と比べると、日本の特異性は明らかです。 1998年→2014年の年平均変化率を示します。 企業が生産性上昇を賃金に反映させなくなった結果です。これがデフレの主因であってその逆ではないことが重要です。*1 未だに「賃上げすると日本は滅ぶ」と叫ぶ人もいるようですが、IMFまで行き過ぎた賃金抑圧を懸念する異常事態です。 www.bloomberg.co.jp 潤沢な資金を持つ強者対安い賃金で働かされる弱者ー。国際通貨基金(IMF)は日本の企業と被雇用者の関係をこのようにみる。労働市場のこの問題に対策を講じなければ日本全体が敗者になると、対日審査責任者のリュック・エフェラールト氏が